「DEATH NOTE デスノート the Last name」舞台挨拶@新宿ジョイシネマ1

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote/
体調は最悪。サスガに連日にわたる4時間弱睡眠のせいか、頭が朦朧としてフラフラする。途中で眠らないように、いびきなんぞかいて他の人の迷惑にならないように、大嫌いなコーヒーを飲む。やっぱまずかった。
開場待ち。整理番号より並んでいる人がはるかに少ない。舞台挨拶をはしごしてる人が多かったのでは?と推察する。そのおかげもあって、かなり前の席で見ることができた。ここ一本に絞って、ある意味正解か。最前列と最後列から5〜6列は整理券を並んで取った人の自由席、それ以外はぴあのリザーブシート。整理券で取った人は前か後ろかというもの凄い極端な席だった。
以降はネタバレするので、まだ見てない方、これから見る予定の方は以降の閲覧をご遠慮下さい。出演者のファンであれば、絶対見て損はない映画だと思うし、かなりオススメできる。特に、藤原竜也さん、松山ケンイチさん、戸田恵梨香さん、片瀬那奈さんのファンはね。あと脚フェチとふとももフェチの人も。原作ファンは思い入れがある分、いろいろと意見があると思うけど。

  • 舞台挨拶(上映後)

MCはご存知伊藤さとりさん。もう顔を見ただけで、分かるようになった。挨拶と諸注意もそこそこに、出演者が登壇。予想はしてたけど、それ以上の黄色い歓声に、もともと低いテンションがさらに下がる。お目当ての戸田恵梨香さんがきても、がっつくのは心の中だけ。ステージ向かって左から松山ケンイチさん、藤原竜也さん、戸田恵梨香さん、金子修介監督。それにしても近いな。手を振ったら、すぐに気づいてもらえる位置だ。そんなことは死んでもしないけど。
藤原さんの第一声は松山さんに対して言い放った「バカ」。映画のなかの月のセリフだ。それに対して、「バカというお前がバカ」と返す松山さん。そして、一人ずつ挨拶していく。特筆すべき点はないが、戸田さんが緊張しているのか、「あの〜」が多すぎ。ここだけで5回くらい聞く。あと、松山さんが「いろいろなメッセージがこめられているので、見終わった後に食事でもしながら話してください」みたいなコメントを。
次に藤原さんと松山さんにお互いの印象を聞く。藤原さんは「ちょっとでも油断すると食われてしまうような存在感のある俳優さん」(一悟一句正確ではないけど、そんなニュアンスだった)、松山さんは「いままでここまで役を掘り下げる役者さんに会ったことがない。勉強になった」とお互いを絶賛。
次に戸田さんから見た2人の印象を聞く。戸田さん「(話を)振られるとは思ってなかったです」。いやいや、ここは流れ的には当然次は戸田さんでしょう。あたりさわりないコメントをすると、松山さんから「L派?キラ派?」と聞かれて、「私はL派です」と答えると、「松山と藤原では?」とさらにつっこまれる。「香港のときからずっと聞かれてるんですよね。私は2人とも好きです」とうまく?かわす戸田さん。
出演者退場。退場の際に、松山さんが客席にチョコを放り投げるサービス。
藤原さんはイメージ通りの好青年だったね。松山さんは韓流スターかと思うほどの爽やかさで、役とのギャップにファンになりそうだった。っていうか、もうファンになっちゃったけど。金子監督はスーツ姿で、普通にリーマンっぽかった。作品が結構批判されることが多い監督さんだけど、私は「ホーリーランド」のイメージがあるので、それほど悪い印象はない。最後に、お目当ての戸田さん。生で見るのは今年3回目かな?なんか見るたびにキレイになってるような気がするなぁ。めっちゃかわいかった。睡眠不足でフラフラになりながらも、行ってよかったよ。

  • 映画の感想

基本的に漫画を読まない人間なんで、失言があっても原作ファンの方は怒らないでね。
一言で言うと、面白かった。つまらなかったら、すぐに寝てやろうと思ったけど、そんな余裕すら与えてくれず。とにかく、藤原さんと松山さんの演技が素晴らしかった。緊張感がもの凄い。特に、松山さんの間の取り方やセリフ回しは独特で、こんないい俳優さんおったや。白眉やったわ。前編の香椎由宇さんも含めて同じホリプロからの起用で、あまり感じはよろしくはないが。戸田さんについては、「ギャルサー」に続きあまり適役ではないとは思うけど、そこはやっぱり女優さん。話が進むにつれ、ちゃんと自分のものにしていってたね。サスガだ。キスシーンはかわいいもんで、それ目当てで見に行くほどのものではないよ。
片瀬那奈さんが好演だった。いかにもモデル的な美しさは私の苦手とするところだけど、「小早川伸木の恋」以降の片瀬さんの演技には瞠目するものがある。セクシーショットもたくさんあって、あのほどよく肉付きのいい脚とふとももは最高最強だった。それだけでも見に行く価値は十分ある。満島ひかりさんもよかった。いま昼ドラにもでてるみたいだし、女優としてのさらなる活躍を期待したい。上原さくらさんは最初誰だか分からなかった。さくらTVだから?前田愛さんはちょい役すぎて、あまり印象に残らず。マギーさんは胡散臭さがよくでていた。ヒゲも胡散臭かったし。藤村俊二さんはセリフは少なかったけど、いるだけで存在感があったね。中村育二さんは個人的に大好きな役者さん。味のあるいい演技だった。
漫画の世界では許されても、いざ実写化すると、それがおそろしく滑稽に写ることが漫画の実写には多い。原作ファンを裏切らないためにということもあるのかもしれないけど、滑稽を通り越して興ざめすることすらある。「DEATH NOTE」では、それをあまり感じなかったが、序盤のさくらTV祭りのシーンがちょっと残念だったかなと。一般人がキラを讃えるところね。
ラストのノートのトリックが分かりにくかったね。原作ファンを読んでないと、ちょっと難しいよ。レムはノートにLの名前を書いたんだけど、それより前にLが自ら自分の名前を書いてたため、その時点で死ななかったってことでいいんだよね?でも、ワタリを殺すのはちょっと意外だったな。ところで、ミサミサは2度も寿命が半減して、このあとどうなるんの?
この作品を見ても、正義とはなんぞやと考えることは特にない。人の数だけ正義は存在するし、ときにはそれが大多数の人間にとって危険なものであることも多々ある。キラも第2のキラも、なんら無関係の人を簡単に殺してしまうシーンは正直見ていてつらかった。人命が軽く扱われているような気がしてね。だったら犯罪者なら死んでいいのかというと、それはまた話が大きくなるので、ここでは明言を避けたい(でも、死ぬことで全ての罪が償われるとは思わない)。そういうわけで、私はキラ派でもL派でもない。キャラとしてはLの方が好きだけどさ。
でも、一つの作品として見る分には十分面白い作品だったよ。原作は時間があったら、読んでみたい。当分無理だと思うけど。