「海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ」舞台挨拶@渋谷シアター・イメージフォーラム

公式サイト:http://sbf.goo.ne.jp/main.html
起床が8時すぎだったため、大きく出遅れ。イメージフォーラムに到着したのは10時すぎ。整理券が配布終了だった場合は佐藤めぐみさんが登壇する「青春☆金属バット」の舞台挨拶に変更する予定だったが(時間があえば両方見たかった)、もらった番号は60番台。ちょっと拍子抜け。客層は9割方男性。私より年上の方が多かったような。映画館の定員は108だったけど、プレスの皆様のために前2列計16席が使用不可。お目当ては「Sh15uya」3人娘で唯一ご尊顔を拝していないアサギこと芳賀優里亜様。
以降思いっきりネタバレするんで、これから見に行こうと思っている方は読まないで下さい。ただ、これだけは言っておくけど、4人のうちの誰かのファンだったら、絶対見た方がいいよ。そう思わせるくらい素晴らしい演技だった。
映画の感想を後回しにして、上映後に行われた舞台挨拶から。

  • 舞台挨拶

MC八雲ふみねさんの紹介で、佐津川愛美さん、芳賀優里亜さん、東亜優さん、谷村美月さん、太田隆文監督の順に登壇。登壇といっても、ステージがないため非常に見づらかった。優里亜様以外、みんな背が低いし。まずは一人づつ挨拶をして、次に撮影の思い出を語って終了という、なんともシンプルな舞台挨拶ではあったが、これだけステキな女優さんが4人も揃ったということもあって、個人的には満足だった。
撮影の思い出についての出演者のコメント

佐津川さん「撮影を早く終わったときに、みんなで露天風呂に入ったこと」
芳賀さん「本当に田辺という町が好きになりました。映画のなかで理沙(芳賀さんの役名)が好きな夕陽を夏美(佐津川さんの役名)と監督から借りたipodを聴きながら見たこと」
東さん「移動中、みんなでおしゃべりしたこと」
谷村さん:失念。ごめんなさい。「ひとりづついなくなっていくのが寂しかった」と言ってたのが谷村さんだったような・・・。

プレスによる撮影タイム。太田監督が自ら目線はこっちねみたいな感じで仕切ってたのが印象的だった。腰が低くていい人だなぁ。

  • 登壇者に対する独り言

佐津川愛美さん:退場の際に、来場者に対してきちんと一礼をしてたね。別にみんなにやれっていうわけじゃないけど、こういうことを自然にできる佐津川さんって、いい子だなぁと思った。何故かお目当てじゃないのに、今年4回も会ってて、不思議な縁を感じる。
芳賀優里亜さん:やっと会えたって感じ。これで「Sh15uya」3人娘を制覇できた。色白好き、えくぼ好きにはたまりません。
東亜優さん:結構こういう感じの子は好きだったりする。
谷村美月さん:名前はよく聞くけど、演技はあまり見たことがなかった。何故か優等生役とか暗い役をやってるイメージがあったんで、マキみたいな男勝りな役をやれるとは思ってなかった。演技がすごく上手なんで、これからかなり伸びそうな予感、っていうか確信している。

  • 映画の感想

面倒くさいから箇条書き。

    • 優里亜様はイジメのリーダー的存在。いい顔するなぁ。
    • マキ(谷村さん)の大会の応援に名乗り出たのは何故か分からない。嫌だったら拒否すればいいのに。
    • 夏実の姉(三船美佳さん)は事故で片足を喪失。夏美(佐津川さん)の家は訳ありって感じで引きこまれる。
    • 運転手、後部座席の3人が死んで、助手席に座っていた夏美(佐津川さん)だけが軽傷ってことが有り得るんだろうか?
    • 死神登場でドン引き。しかも4人が通訳してるし。
    • 死神が時間が来たら迎えに来る。3人の残り時間が違うというのは面白いと思った。
    • 美香(東さん)が仲違いした理沙(芳賀さん)とマキ(谷村さん)を追いかける。その際に、夏美に「ここ(土手)で待ってて」と言いながら、長い回想シーンをはさんで何故か4人とも学校に集まっている。
    • 残り時間が一番短かった美香(東さん)が思いを果たすことなく死神に連れて行かれる。死神に足があるし、引きとめる3人を力で弾き飛ばす姿が人間っぽくて、なんか違和感があった。すぐに消えてしまえばいいものを何故か数メートル歩く死神さん。美香「みんなと一緒にいたい!」、3人「美香〜」のやりとりが感動を誘おうとして、返って萎える。
    • 鉄男(波岡一喜さん)が遺影の前で、突然理沙の話(「実は前に理沙のオヤジさんの会社に勤めてたことがあって・・・」)を始めるのが不自然。っていうか、鉄男は地元の人なのに、何故関西弁なの?
    • いくら学校の先生でも、4人が写った写真をやぶるのは酷い。病院に連れていくと迫る親と先生達が死神より怖かったかも。
    • 鉄男(波岡さん)が先生達から夏美を救い出し、車に乗せる。夏美の姉(三船さん)は何故いるの?
    • マキ(谷村さん)が出ていった母親に会いに行く。隣町に住んでいるのに、実の娘の死を知らないってのは変じゃない?
    • 普通の人には聞こえないはずのマキ(谷村さん)の声が母親に届く。ここまではいいとして、「大人はすぐに成績で分けたがる」みたいな大人批判は必要ないと思う。
    • マキ(谷村さん)を連れていこうとする死神さんが先生が破った写真を修復。これも必要ないないなぁ。

出演者は素晴らしい演技を見せていたけど、内容は残念だった。東さんは映画初出演ということで発展途上の感が否めないが、その初々しさが優等生役に合っていたと思う。4人以外にも三船さんや波岡さんも素晴らしかった。ただ、死神がでてくる度に、陰鬱な気分になった。死神をださないで、時間が来たら自然消滅でよかったのでは?理沙(芳賀さん)はイジメのリーダー格っぽかったのに、マキ(谷村さん)と夏美(佐津川さん)になんら謝罪らしきものがなく、この4人の関係に入り込めなかった。美香(東さん)と理沙(芳賀さん)は思いを果たせなかったのに、マキ(谷村さん)だけ母親に声が届いたり、死神が写真を修復したり、変な優しさがあった。
最初に言ったけど、4人のうちの誰かのファンなら見て損はない映画だとは思う。が、それ以外の方にはオススメはできない。
<参考> 太田隆文の映画日記〈映画日記)
ブログ:http://www.kiiminpo.jp/eiga/contents/nikki/index.cgi
舞台挨拶で「あとはブログに書くので見て下さい」と言って、出演者より前に出なかった控えめな監督さん。厳しいことばかり言って、ごめんなさい。