映画「幸福のスイッチ」舞台挨拶(1回目)@テアトル新宿

公式サイト:http://www.shiawase-switch.com/
亀は意外と速く泳ぐ」の舞台挨拶のときは見事に出遅れて、悔しい思いをしたのがこのテアトル新宿。今回は整理券配付4時間前の5時30分に現着。この時間は上着が1枚ないともう寒いんだね。先着30名に配付されるオリジナルミニブーケを頂きました。そういえば、6時30分くらいに地震があったんだってね?全く気づかなかったよ。
映画の感想を一言で言うと、面白かったです!心暖まるシーンや笑いを誘うシーンが散りばめられていて。上野樹里さんファンは見て損はないでしょう。
以降、ネタバレありなので、映画をまだご覧になってない方、これから見る予定のある方は閲覧をご縁亮下さい。いつものように曖昧 ME マインドな記憶力で書いているので、若干ニュアンスが違う場合があるので、ご容赦ください。

  • 舞台挨拶(上映後)

小さい劇場なのに、やたら報道陣が多かった。カメラなんか大小含めて6〜7台くらいあったような気がする。サスガは月9女優だな。MCのハンダアイさんの紹介のもと、出演者が登壇。ステージ向かって左から石坂ちなみさん、林剛史さん、上野樹里さん、中村静香さん、安田真奈監督の順。あまり好きな部分ではなくても、中村さんはサスガのボリュームには目がいってしまうのはオスだからか。
舞台挨拶としてははっきり言ってつまらなかった。時間制限があるのか、強引に進行してたような気がする。まずMCが出演者の紹介をするんだけど、話をさせる間もなく次にいってしまう。見に来てる客は誰が登壇するのか、当然分かってて来てるんだから、話をさせたれよ!上野さんももう少し話したかったような感じで、あれ?って顔をしてたし。

MC「まずは監督からお話をお聞きしたいんですけど、どうして小さい電器屋のお話を作ろうと思ったんですか?」
監督「私は電機メーカーに9年務めてまして、そのとき地方の電気屋さんをまわる機会があったんですね。お店とお客さんとの関係が尋常でないくらい濃厚で、これはいい題材になるなと思いました」。

MC「上野樹里さんにお聞きします。役作りでご苦労されたシーンや撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?」
上野さん「苦労した点は・・・ない・・・かなぁ。怜はいいものをもってるのに、ひねくれていて。ひねくれたなかにもどこかかわいらしさがあって、そこを表現したいと思いました。私は父が精密機械の仕事をしていて、3姉妹(実際の上野さんは末っ子)で、関西出身で、性格的にも似ているところが多かったんで、演じやすかったです。現場はすごくいい雰囲気で、近所の人たちも声をかけてくれて。犬も遊びにきてて、(ムツゴロウさんっぽく)よしよしってやってましたね」。

MC「ここで、会場にお越しいただけなかった本上まなみさんと沢田研二さんからメッセージをお預かりしているので、スクリーンをご覧下さい」。

覚えてないので割愛。沢田さんが気さくで面白かった。撮影は1ヶ月あったのに、沢田さんは5日で取り終えたらしい。凄いなぁ。結構出てたぜ。

MC「次は三女を演じられました中村静香さんです。中村さんは見事オーディションでこの役を勝ち取りました。今回が演技初挑戦とは思えない見事な演技を見せてくれました。オーディションに合格したときの感想などをお聞かせください」。
中村さん「元々女優志望だったので嬉しかったです。監督からご指導を頂き、上野さんからもアドバイスをいろいろ頂きました。これからも演技を頑張っていきたいと思います」。

上野さんはちょっと謙遜した表情をしてたね。

MC「次は怜の中学3年のときの同級生を演じられました林剛史さんです。撮影のときの苦労した点などをお聞かせください」。
林さん「中学のときの回想シーンで、学ランを着たんですけど、それがちょっと苦労した点ですかね。上野さんはまだかわいい感じでいいんですけど、みなさん大丈夫でしたか(会場から拍手)。沢田さんを車に乗せるシーンがあったんですけど、それが緊張しました。母にジュリーを車に乗せたよと言ったら、喜んでました」。

MC「次は怜の友達役のヤンママを演じました石坂ちなみさんです」。
石坂さん「前にも安田監督の作品に出させていただいたんですけど、そのときは人間の役じゃなかったので(映画「寝米小僧」のこと。安田監督は脚本を担当)。監督と相談して、きついセリフをいかに柔らかく表現するかということを気をつけて演じました。ヤンキーの経験はありません」。

撮影した和歌山県田辺市から応援がかけつけ、弁慶など様々な格好で登場し、地元をアピール。イナデンマークの入ったTシャツを着た方達がステージに上がり、監督と出演者に花束贈呈と握手。林さんはかなり親しげに交流されてました。ほら貝を吹きちらして退場。初めてほら貝の音を生で聴いたんだけど、結構デカくて迫力があるんやなぁ。
フォトセッションのあと、最後に挨拶もなく出演者退場。ステージの階段を降りる際に転ばないようにと男性スタッフの方が手を貸してたんだけど、林さんも女性陣と同じように手を借りて、笑いが起こってました。
冒頭にも書いたけど、もうちょっと出演者に話をさせて欲しかったなぁ。上野さんは自由に話させた方が面白いのにね。そのなかで、林さんは少ない時間にも関わらず、お客さんを楽しませてくれて、好印象だった。退場の際に、上野さんが数人の客と握手してて、かなり嫉妬した。JURI 2ndを出して欲しい。

  • 映画の感想(ネタバレあり)

脱力系を演じさせたら、上野さんの右に出る人はいない・・・かもしれない。中盤あたりまで笑顔ひとつ見せないんだからね。電球1個交換に行ったお宅のおばあさんに「人生が明るくなったみたい」と言われて、ハッと気がつく。いままで拗ねたり、文句ばかり言っていた怜が「遅くなってすみません」と素直に謝る。そこから怜の表情や仕事ぶりが変化していく。いがみ合っていた父親に商品のデジカメを壊したことを父親に素直に謝り、村の一軒一軒に修理はないか聞いて回り、通りかかった村の人にも挨拶をするようになる。この流れはなかなかよかった。
病院を脱走した父と修理に行った先で、直らなかったら返品するぞと文句を言われても、父はひたすら謝る。怜がその態度に疑問を投げかけても、「ご主人にもいろいろ事情はあるんだろう」と軽く諌める。部屋を飛び出し、なんでか分からないといいながら涙を流す怜。病院に戻る車のなかで、野村さんのおばあさんに補聴器をつけてあげたことに触れて、「いい仕事したなぁ」と怜を褒める父。両方とも心暖まるいいシーンだった。
父の不倫疑惑。「村を一軒一軒回ってたころが一番しんどくて、一番幸せだった」と言ったらしい父。これは明らかに過去形なんで、浮気はあったと見るべきなのかもしれない。長女は大人の判断し、三女はどう納得したかは分からないけど納得する(笑顔だったから、多分長女とは逆に捉えている)。そのなかで自分だけ納得し切れない次女の慌てぶりが滑稽で面白かった。この問題は曖昧にしておいて正解だろう。あまり追求しすぎると、映画の空気が壊れてしまう。
長女を演じた本上さんの穏やかな演技がハマってたね。貧血キャラ?が面白かった。実際にも妊婦さんだっけ?元気なお子さんが授かることを祈ってます。
三女を演じた中村さんは演技初挑戦ということもあって、まだ発展途上の感は否めないが、天真爛漫な妹キャラは引きだせていたと思う。京都在住でまだ学生だったっけ?卒業するまではどうしても活動が地味になってしまう。美クラティーンエイジクラブのメンバーの原幹恵さんなんかは卒業→上京でブレイクしてるし、今後の活躍に期待する。
沢田さんの頑固親父っぷりがよかった。とても5日で撮影したとは思えない。
鈴木の三枚目っぷりがいいアクセントになっていた。林剛史さんは好演だね。
石坂さんはちょっとしか出番がなかったけど、以前TXかなんかの深夜ドラマを見たとき、女優一本で全然いけると思うくらい演技ができてた。今後の活躍に期待する。
面白かったんだけど、なにかもうワンパンチ欲しかった気もする。それがなんなのかはうまく説明できない。なにげに主要メンバーは兵庫、京都、大阪出身or在住経験ありだったりする。同じ関西圏だからといっても、方言が一緒ではないけど、入りこみやすかったはず。