「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」上映前舞台挨拶@シネマライズ

公式サイト:
佐津川愛美ヒメ、吉田大八監督登壇。
シネマライズって初めて入ったけど、なかなか趣のある映画館だね。結構好きかも。
場所によっては公開中なので、以下ネタバレなしで。

  • 感想

面白かった!澄伽の痛々しさはハンパない。でも、自分を特別な存在だと思っている、または思いたいという気持ちは誰にでもあるんじゃないかな。私もまた然り。上京したものの、自分の思い描いていた姿には程遠い。それゆえ、澄伽の姿に自分を重ね合わせてしまい、余計痛々しさを感じてしまう。
澄伽だけでなく、家族もちょっと狂ってる。姉とは対象的に、清深は才能があるが故に、姉に怯えながらも衝動が抑えられない。罪悪感を感じつつも、身内に最高の素材がいる。
オチをどうもってくるのか、期待して見てたけど、なるほどね。痛快だったわ。公式サイトのTOPにある「やっぱお姉ちゃんは、最高に面白いよ」。澄伽を面白いと思える感性は私にはなかった。そうか。そう見えるのか。
澄伽に佐藤江梨子さんを起用したのが逆にリアル。痛々しさがよくでていたんじゃないかな。サトエリさん、全てパーフェクトなスタイル。あれだけ完成されてると、逆に男としてはひいちゃうんだけど。愛美ヒメはできる子なので、特に心配してなかった。加虐心、罪悪感、好奇心、セリフが少ないなかで、いろいろな感情を表現しないといけない難しいポジションだったと思う。なおかつ姉妹バトルのラストでは強烈な印象を与えないといけないしで。でも、個人的に一番の好演は永作博美さんかな。
ネタバレなしだと、この映画の感想は書きにくいわ。お金を払って見る価値のある映画なので、まだ見てない方はぜし。

  • 舞台挨拶

ステージ向かって左に愛美ヒメ、右に監督。
あまり覚えてないので、箇条書きに。

  • 先日19歳の誕生日を迎えたということで、最初に監督から花束の贈呈。
  • 愛美ヒメが19歳の抱負を語る。もう学生ではないので、18歳になったときとはちょっと違う。会社員みたいな感覚。友達には大学に行ってる子もいれば、就職している子もいて、人それぞれだなぁって。
  • カンヌに行った話。連れて行ってもらったって感じ。ショッピングにも行った。食事に行ったときとか、やっぱり英語を話せるといいなぁと思って、いま勉強中です。
  • 監督に最初大人しかったよね?と言われて、顔見知りするんですと返答。人見知りと間違えて赤面する愛美ヒメ。
  • 清深は台本である程度イメージを掴んではいたけど、現場で作り上げた。
  • 清深の役が1ヶ月くらい抜けなかった。次の役で普通にじゃんけんするだけなのに、凄く緊張した。そういう話をしたら、まだ役が抜け切れてないんじゃない?と言われて、私かっこいいと思った。
  • サトエリさんから誕生日プレゼントをもらった話。そのバックかわいいですねという話をしたら、まだ1回くらいしか使ってないバックに入浴剤とか詰めて、プレゼントしてもらって、凄く感動した。
  • サトエリさんが舞台挨拶があることを知っていて、今日劇場にプレゼントを置いていった。
  • 今後について。映画のお仕事をもっとやりたい。次の作品は明るい役らしい。

愛美ヒメはブログ(詳しくはこちら)で緊張してたって書いてるけど、以前ほどガチガチに緊張してる感じはなかったかな。私なんかのためにとか愛美ヒメっぽいなぁ。楽しいトークショーだったよ。監督が飄々として、なかなか面白いキャラだった。