氷点 後編

公式サイト:http://www.tv-asahi.co.jp/hyoten/
いい作品でしたな。いろいろと考えさせられましたわ。以下、原作を読んでない私の気持ち悪い感想を。
誰かを許すことはホントに難しい。陽子(石原さとみさん)は啓造(仲村トオルさん)と夏枝(飯島直子さん)にあれほど自分を許して欲しいと願ったのに、あれだけいがみ合っていた啓造と夏枝がお互いを許し合えたのに、陽子は遂に実母を許すことができなかった。実母に先に死なれてしまったら、もう許すことはできない。その重さを抱えたまま、これから生きていくのはどれほど辛いことか。誰かを許すことは難しい。私も許して欲しい人がいる。いままでたくさんの人に迷惑をかけてきた。謝りたい気持ちはある。どっちが先になるか分からないが。陽子のようにはなりたくないけど、どうなんだろ?
実は殺人者の娘ではなく、不義によって産まれた子供だったと発覚してからがいまひとつ盛り上がりにかけたような気がする。陽子は徹(手越祐也さん)のことが好きと北原(窪塚俊介さん)をふるんだけど、その後やっぱり北原と結婚すると言い出すまでの過程がなんか釈然としない。同情だけでないのは分かる。子供がぶつかってくるのがポイントになってるだろうとは思うけどね。村井(北村一輝さん)と松崎(本上まなみさん)は和解できたのか?目は治りそうなのか?その後の啓造、夏枝、徹はどうなったのか?など、うやむやなまま終わったような気がするな。それを差し引いても、いい作品ではあったけどね。
貫地谷しほりさんがよかった。コメディアンヌのイメージが強いけど、こういう重い役もこなしちゃうんだからさ。素晴らしい女優さんだよ。チューこと中尾明慶さんはやっぱりいい人キャラじゃないとな。安田美沙子さんについてはノーコメントで。賀来千香子さんはハマってたね。あのやつれっぷりが罪の重さを抱えながら生きているという感じで。