「夜のピクニック」舞台挨拶@丸の内ピカデリー1

公式サイト:http://www.yorupic.com/
一言で言うと、いい映画だった。
結局劇場売りで購入したんだけど、思ったより前で見やすかった。お目当ては高部あいさんと松田まどかさん。加藤ローサさんが出席されなかったのは残念だなと。空席が若干あったのはロッチンのせいではなく、多分他のイベントに乗り換えたものと思われる。私の隣なんで2席空いてたし。以降、ネタバレあり。

  • 舞台挨拶(上映後)

歩行祭のイメージで、客席の後ろから懐中電灯の明かりだけを頼りに、白ジャージ姿の出演者が登壇。折角目の前を通ったのに、暗くて全く見えなかったぜ。MCは伊藤さとりさん。向かって左から長澤雅彦監督、近野成美さん、貫地谷しほりさん、柄本佑さん、郭智博さん、多部未華子さん、石田卓也さん、西原亜希さん、松田まどかさん、高部あいさん、池松壮亮さんの順(西原さんと貫地谷さんの位置はちょっと自信なし)。
まずは一人一人挨拶。石田さんが「涙そうそうではなく、夜のピクニックを見に来てくれてありがとう」とか、すぐとなりの劇場で舞台挨拶が行われている「涙そうそう」を意識した発言をすれば、長澤監督も「キレイな長澤さんじゃなくて、むさ苦しい長澤を選んでくれてありがとう」とネタにする始末。多部さん「有名な原作の主役をやるということになって、かなりのプレッシャーがありました」。貫地谷さん「映画のなかでは暴走してますが、至って普通の子です」。柄本さんはちょっと緊張しすぎて、何を言ってたか思い出せないけど、なんか面白かった。高部さんは「私の初出演映画なので・・・」みたいな感じ。
一緒に歩いてみたい相手は?多部さん「私はお笑い芸人が大好きなんで、チュートリアルさんとか、フットボールアワーさんとか、ブラックマヨネーズさんとかがいいですね」。石田さんはかなり困った感じで、MCに強引に多部さんでもいいんじゃないですか?と言われて、多部さんと返答。そんな悩むところじゃないと思うんだけどなぁ。
マスコミによるフォトセッション。出演者の「夜のピックニック」の掛け声の後に「おー!」と4〜5回言わされる観客。詳しくはこちら。私も腕だけ映ってるような。監督から一言挨拶があったあと、ステージ脇の出口から登壇者退場。人数が多かったため、あっさりした舞台挨拶だったね。
いつもはなかなか外にでないんだけど、眠かったんですぐに帰ろうと思ったら、なんとさっきまで舞台挨拶をしていたメンバーが。詳しくはこちら。周りにはメディアの方を除くと、数10人しかいない。舞台挨拶より間近に見られて、めっちゃ嬉しかった。メディア向けの撮影が終了。女の子同士は手をつないだり、なんか踊ってたり、仲がよさそうな感じ。多部さんと石田さんは宣伝カーみたい車で、その他のメンバーは2台に分けて、タクシーで撤収。
<参考>
貫地谷しほり オフィシャルブログ「しほりのおしゃべり工房」:http://ameblo.jp/kanjiya/entry-10017713083.html
松田まどかブログ「まどかめら」①:http://madocamera.cocolog-nifty.com/madocamera/2006/10/post_2d6b.html
松田まどかブログ「まどかめら」②:http://madocamera.cocolog-nifty.com/madocamera/2006/10/__b7d9.html

  • 映画の感想

一言で言ってしまうと、ホントにただ歩くだけの映画で、実は貴子(多部未華子さん)と西脇(石田卓也さん)が腹違いの兄弟で、2人がどう歩み寄っていくかというだけの話。言葉にすると簡単なんだけど、それがなかなかよくできている。1.友達たちは仕切りに2人をくっつけようとするが、当人同士は浮かない表情で、お互いを避けている。この2人は一体どういう関係なんだろ?2.NYに転校した親友杏奈(加藤ローサさん)から送られた手紙に「おまじないをかけておいた」とあり、そのおまじないの意味は?杏奈が好きだったのは誰?3.貴子が自分自身に賭けをする。その賭けの意味は?この3点が気になりながら、ストーリーは展開していく。基本的に歩くだけの話なんで、ここらへんの仕掛けはうまい。
杏奈のおまじないの効果もあって、貴子と西脇はお互い歩み寄っていく。2人が兄弟であることを知っていた美和子(西原亜希さん)、知らなかった戸部(郭智博さん)の心情描写が見事だった。ところで、杏奈は西脇のことをホントに好きだったんだろうか?まあ、それはどうでもいっか。説明する必要もない。5人でゴールするシーンはかなりよかった。GOALの文字の裏にはSTART。この2人にとってはこれからがスタートなんだな。
もし批判があるとするなら、高見(柄本佑さん)が登場する際の音楽の騒がしさだったり、CGやアニメーションの好き嫌いだろう。あとは特に問題はないのでは?個人的には、1.序盤にどうして友達たちが貴子と西脇をくっつけようとしてるのか、よく分からない、2.杏奈は転校したのに、なんで弟はいるの?ってことくらいかな。あと、貴子の家がやたらいい家だったなぁ。ママは何してるんだっけ?
多部未華子さん:素晴らしい女優さんだね。ストーリー展開も見事だけど、役者さんがうまくないとここまで引き付けることはできない。多部さんの表情にやられましたわ。演技に芯の強さを感じる。夜ピク新聞のコメントはこちら
西原亜希さん:西原さんはいつ見ても安定したいい演技を見せてくれるから、安心して見られる。ヒロインの友達役がやたら多いね。夜ピク新聞のコメントはこちら
貫地谷しほりさん:素晴らしいコメディアンヌだね。暴走キャラを生き生きと演じていた。彼女なしには序盤〜中盤に笑いはなかったといってもいい。夜ピク新聞のコメントはこちら
松田まどかさん:映画ではなんか少年っぽかったけど、この1年でグッとキレイになった。茶髪まつこを初めて見たけど、いい感じだったなり。多部さんのクラスメート役を好演。夜ピク新聞のコメントはこちら
高部あいさん:出番は少ないものの、何気に大活躍。あいちんに小悪魔キャラをやらせたら、ちょっと右に出る人が見当たらないくらいハマってた。映画初出演の初々しさが逆に内堀さんの魅力を引き出したといってもいい。あんな爽やかで愛くるしい笑顔で言い寄られて、落ちない男はほとんどいないでしょう。実際のあいちんは役と違って、消極的な人らしい。本人談だけど。夜ピク新聞のコメントはこちら
加藤ローサさん:ホントに出番が少ない。ロッチン目当てで見たら、ちょっとガッカリするかも。でも、このくらいの方がなんか安心できるのは私だけ?

  • 余談

実は私の高校でも似たような行事があった。男は約40キロ、女は約20キロを夜を徹して走る(or歩く)。走る前はみんな一緒にゴールしようねと言い合っても、体力の差もあって、結局はバラバラになってしまい、夜ピクのような感動話はない。私の親が毎年チェックポイントに立っていたんで、遅く行くわけにもいかなくてね。前半に体力温存して、後半はかなり飛ばした。順位は全校男子の1/4よりちょい前くらい。運動部に入ってたわけでも、特に運動神経がいいわけでもないことを考えると、なかなかいい順位だったんじゃないかなぁ。ティーンエイジクラブ中村静香さんがホノルルマラソンでだしたタイム(5時間9分43秒)よりは若干遅いけどさ。似たような行事をやってたせいか、この映画、結構好きなのよね。
恩田陸さんといえば、やっぱ「六番目の小夜子」だよね。この作品に出会わなかったら。松本まりかさんにもRszにも出会ってないわけで。原作とドラマは全く別物だけどね。そんなこともあってか、恩田さんの本はたまに読んでたりする。覚えている範囲で「月の裏側」、「Q&A」、「レイクサイド」、「木曜組曲」とか。「夜のピクニック」もそのうち読もうっと。