セクシーボイスアンドロボ

公式サイト:http://www.ntv.co.jp/sexyvoice/
意外にあっさりとした終わり方っすね。別に地蔵堂が店をたたむからといって、ロボとニコが疎遠にならんでもいいような気がするが。当時仲が良くても、いつの間にか疎遠になってしまうというのは生きていくなかでたくさん起こる。これって何でなんだろうね?お互いいつでも連絡が取れると思ってるからかな?いろいろ経験していくなかで、人と別れなければならない。ニコのそれが嫌だという気持ちは十分理解できる。でも、それが生きるってことなのかもしれない。
全体的に見て、作品の出来にムラがありすぎたね。木皿泉さんが脚本を担当しなかった回、Voice4「かんにん袋」、Voice5「うしみつ様」はワンパンチ足りなかった。特にVoice5がなぁ。勿論、木皿さん脚本のときでも。説得力不足の回もあったし。
逆に、個人的に一番よかったのはVoice6「ZI」。ツッコミどころはあるにはあるけど、血のつながりのない子供に愛情を持ってしまい、殺し屋を辞める女の話は秀逸だった。ZIの家族、ロボの家族、ニコの家族、いろいろな家族の形を見せてくれた。
シリーズ構成に難があり。voice8〜9「プッチーニ」が2週連続だったのに、最終回は1話のみ。ロボはプッチーニと大恋愛をしておきながら、最終回には一海ちゃんがいまでも好きって、そりゃねーだろ。最初と最後を三日坊主でしめるのは良案だけど、そこはしっかりして欲しかった。あと、Voice2「ごぼ蔵」は単独としては面白いんだけど、第2話にはむかない。既にスパイとして活動している体で話が進んでるから。
結局このドラマのことが好きだったんだよね。数字的には大苦戦だったけど、見てる人の評価はかなり高かったんじゃないかな。木皿泉さんの本はラスト数分のマジック。耐性のない人はそこまでたどりつけない。これは非常に残念なこと。あとは、ロボのキャラへの拒否反応とかね。街中でも大声で「マーックス!」とか。私は最初結構あったんで。
数字が悪い→主演が悪い→バッシングはホントいい加減にして欲しい。ちゃんとドラマ見てるのかと。いいところもたくさんあったやん。松山ケンイチさんには今後も期待してるし、大後寿々花さんの演技力には脱帽。もう立派な女優さんですね。ナレーションも上手だった。最後の一言でいつも心をつかまれてた。