スロースタート

公式サイト:http://www.nhk.or.jp/dodra/
こういうテーマで堅実な演出をする国営放送はサスガだ。なかなか良質なドラマだと思う。民放は過剰演出や白黒をつけたがるから、誤解を生じかねないからね。信吾らを悪いと決め付けず、同情してるわけでもない作り方に好感をもった。
最後まさかの強硬手段はちょっと残念かなぁ。いままで築いてきた関係を崩壊させたんだから、下手すると一生自分の殻に閉じこもってしまう可能性だってあったと思う。テーマがテーマだけに、強硬手段を使わなくても解決できる話がよかった。それに、信吾を外に引っ張り出しておしまいではなく、その後もきちんと描いて欲しかった。
水野美紀さんは熱演でしたな。事務所問題でいろいろあって、最近顔を見なかったけど(舞台に出演していた)けど、やっぱいい女優さんだね。頑張って欲しい。信吾役の金井勇太さんは好演が光った。彼なしには今回の話は成立していない。高橋真唯さんカワユスでした。で、近藤正臣さんの奥さんは何故外人さんだったの?
次回も楽しみ。麻雀のやりすぎで引きこもった人の話かな?めっちゃうまいだよね。
Not in Employment, Education or Training、引きこもりという言葉によって集約されるけど、本編にもあったように、今回の話はそのうちの一つのケースにしかすぎず、人の数だけケースは存在する。言葉は便利な反面、物事を何でも一緒くたにしてしまうことがある。親が甘やかしすぎ、引っ張り出してしまえばいい。本編で杉本哲太さんが語ってたのが一般的な意見だろうが、本当にそうなのかなと。
このドラマとは違うが、私には鬱の知り合いが何人かいる。一見社交的で、上昇志向が強く、自分に自信をもっているようなヤツがあることがきっかけで鬱になった。きっかけさえあれば、誰だってなり得る。私自身も精神的にあまり安定しているとは言いがたいが、なんとか踏みとどまっている・・・ような気がする。能面のような顔で歩いてるけどね。
夢があればあったに越したことはないけど、夢がなくたっていいじゃない。お金のために仕事をして何が悪い。本編でもあったけど、焦れば焦るほど身動きが取れなくなる。
久しぶりに語っちゃった自分が気持ち悪いんで、続きを読む以降は削除するかも。